2012年12月31日月曜日

鎌田慧さんが『脱ニッポン記』を「今年の3冊」に。

2012年12月30日付「東京新聞」「中日新聞」の「読書面」で、鎌田慧さんが「私の3冊」のなかの1冊に『脱ニッポン記』(米田綱路・著)を選びました。

東京新聞中日新聞12月30日「読書面」「書く人」
「2012 私の3冊」
鎌田慧=ルポライター
 北海道の産炭地から沖縄・辺野古まで、日本列島を記録した作品に添って、変革の思いの痕跡をたどり、未来につなげようとしている。丁寧で誠実な思考が好感を与える。


詳細は→『脱ニッポン記』()(




2012年12月28日金曜日

2012年末の書評紙で『脱ニッポン記』が今年出た注目書籍に選ばれています。


週刊読書人』12月14日「39人へのアンケート」
「2012年の収穫――こんな本もあったのか! まだまだ読みたい、この一冊。」
井家上隆幸(いけがみ・がかゆき氏=評論家)
 制度化された支配的なシステムや価値観が忘却の奥深くに〝地層処分〟してしまった人間の精神的いとなみ、原発震災が地表によみがえらせたそれのゆたかさを、北海道から沖縄まで、列島各地で積み重ねられてきた地道な記録や、本を手がかりに思索し、事件の痕跡をたどり、表現者たちの話を聞き一つの場所を別の場所へとつなげて編んでいった「列島精神史」、米田綱路『脱ニッポン記』(上下、凱風社)は、自由を求める精神の鼓動と魂の振動を、その旋律を奏でて、現在への無力感から怠惰に墜ちるわたしを痛撃した。世の批評家諸氏はなぜに本書と格闘せぬのか。





図書新聞』12月22日「'12年下半期読書アンケート」
中村邦生=作家
①米田綱路『脱ニッポン記――反照する精神のトポス 上・下』(凱風社)
 書物を携え、かつ書物に促されて人に会い、現場をたずね歩く著者の言う〈書評的思考〉からこれまで多くの考えるヒントを得てきたが、ここに豊かな成果が加わった。北海道空知の旧産炭地にはじまり、沖縄をへて核関連施設の建ち並ぶ本州最北端の地に立つまで、列島の各地にひそむ歴史的記憶と命の在処を問う「今」を穿つ書だ。その冷静な思索の営みに、ときとして孤影を曳く気配があって、ふと耳を澄ますような気分にもなった。



●詳細は→『脱ニッポン記』()(



2012年12月25日火曜日

12月24日(日)の「毎日新聞」一面にサンヤツ広告を出しました。

2012年12月24日(日)の「毎日新聞」一面にサンヤツ広告を出しました。

同日の「東京新聞」「毎日新聞」の読者面では著者の米田綱路さんが「書く人」で紹介されています。詳細は小社ウェブサイトの「凱風社界隈」をご覧ください。







脱ニッポン記(上)  脱ニッポン記(下)   ジャーナリズム




「東京新聞」「中日新聞」の読書面に『脱ニッポン記』の米田綱路さん

2012年12月24日(日)の「東京新聞」「中日新聞」読書面「書く人」に、9月刊『脱ニッポン記』の著者、米田綱路さんが紹介されました。


脱ニッポン記()(



2012年12月4日火曜日

Web版『dacapo』「新聞の書評担当者が選ぶ、最高の本のランキング」発表。『脱ニッポン記』が『西日本新聞』でランクイン

 Web版『dacapo』(雑誌『ダカーポ』休刊後、デジタル・マガジンとして再出発)で、今回が2回目となる「今年最高の本」が12月1日、発表されました。
 このなかの「新聞の書評担当者が選ぶ、最高の本のランキング」では『西日本新聞』のランキングで、米田綱路さんの『脱ニッポン記』が選ばれています。

 経済至上主義、日米基軸外交――この「神話」が「想像力の欠如」「事勿れ主義」的世論として戦後、国民ひとりひとりの内面に宿ってきたことが、3・11原発震災を契機に顕在化してきました。
 本書は、そうした虚構にすぎない「国家の意思」に抗って生きた人々の〈真実の声〉を伝えたものです。本書の詳細は、『脱ニッポン記』()()をご覧ください。
 併せて、『北海道新聞』での姜信子さんの書評もご覧ください。

(小木)


2012年12月3日月曜日

沖縄米軍基地問題と福島原発事故問題に相通じる構造的差別を撃つ!


 小社刊『〈基地の島沖縄〉国策のまちおこし――嘉手納からの報告』の著者・渡辺豪さん(沖縄タイムス社論説委員)が「沖縄タイムス」紙上でインタビューして連載した文章(『国策を問う』~沖縄と福嶋の40年~。2011年12月から12年7月に連載)がこのたび、徳間書店出版局編『この国はどこで間違えたのか――沖縄と福嶋から見える日本』(徳間書店、11月30日)と題して刊行された。
 小社刊『国策のまちおこし』は3・11以前の2009年10月に出版され、国策を逆手にとって町づくりをした嘉手納町の姿を通じてアメとムチの構図に鋭くせまったルポだが、東日本大震災・福島原発事故後に刊行された本書も、原発事故、オスプレイ配備などの「国策」のひずみを8人の識者と対談して問い直した、続編ともいえる本である。
 3・11を経て多くの国民は、沖縄米軍基地問題と福島原発事故問題に相通じる構造的差別や、地方を犠牲にして成り立つ「国策」は本当の「豊かさ」をもたらさないことに気づきはじめた。しかし、「国策」という名の「幻想」は3・11を経たいまなお、権力者・既得権益者によって維持・拡大されようとしている。総選挙を前にぜひ読んでもらいたい一書と思う。(小木)